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にが茶の特色を明らかにした論文が国際誌に公表されました。

2011.4.6

にが茶の特色を明らかにした論文が国際誌に公表されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21453678

掲載ジャーナル: Biochemical and Biophysical Research Communications
出版社: Elsevier(エルゼビア社(本社:オランダ))
論文掲載年: 2011年
論文タイトル: Lucidenic acids-rich extract from antlered form of Ganoderma lucidum enhances TNF-alpha induction in THP-1 monocytic cells possibly via its modulation of MAP kinases p38 and JNK.
(日本語訳:鹿角霊芝からのルシデニン酸類が豊富な抽出物が、おそらくMAPリン酸化酵素であるp38とJNKの制御を介して、単球細胞株THP-1におけるTNFαの産生を増強する。)

要旨の和訳
 霊芝は免疫制御活性を有することが報告されている、古来のキノコの一種である。霊芝に含まれるβグルカンの効果については多くの報告があるが、その他の成分、例えばトリテルペンが霊芝の免疫制御活性にどのくらい寄与しているかはほとんどわかっていなかった。本研究では、鹿角霊芝のトリテルペン類を豊富に含む抽出物が単球系細胞株THP-1におけるTNFα産生を促進することを示した。さらに、その抽出物が、免疫を活性化するLPSと併用するとそのTNFα産生を増強することを示した。面白いことに、その抽出物は、LPS誘導性のp38のリン酸化を促す一方、活性化されたJNKは抑制した。
p38の阻害剤はTNFαの産生は抑制するが、JNKの阻害薬は促進することから、この抽出物はp38とJNKをうまく制御することにより相乗的な効果を示すことが示唆された。さらに、詳細な成分分析から、本研究で用いた鹿角霊芝の抽出物は、トリテルペンの中でもルシデニン酸を多く含み、特にルシデニン酸A,F,D2が多いことが分かった。そして、ルシデニン酸AがJNK抑制作用を示し、ルシデニン酸Fがp38活性化作用を示すことが分かった。以上、鹿角霊芝からのルシデニン酸類が豊富な抽出物が、おそらくMAPリン酸化酵素であるp38とJNKの制御を介して、単球細胞株THP-1におけるTNFαの産生を増強することを明らかにした。